ブンブン日記 2004年 11月
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11月30日(火)曇り時々晴

福井市の小稲津町を回る。県立図書館に隣接する地域である。六条地区は立派なお屋敷が多い。「立派なお屋敷ですね」と声をかけると、「なーも。なーも」という謙遜の後に、「長年かけてやっとここまで来ました」という説明をされる方が多い。確かに、少しずつ改築ないし増築を重ねていった跡が見える。何事もコツコツ継続することが大切らしい。

 

11月29日(月)曇り

福井市の上東郷町を回る。ようやく東郷地区すべての集落を回り終えることができた。ところで、武生市と今立町の合併後の新市名が「越前市」に決まった。これで越前町、南越前町、越前市という越前がついた市町名が3つになった。越前という名称が持つブランドにこだわったのか、それとも、いずれ南越前町も越前町も吸収していこうという深慮遠謀なのか、いずれにせよ混乱はまぬがれない。また、合併期日が来年10月1日になったことで武生市は来年、半年のうちに2回も市長選挙を行うことになる。同じような事態が全国各地で繰り広げられるに違いなく、来年は市町村合併に伴う選挙と混乱の年になりそうだ。

 

11月28日(日)曇り

後援会の皆さんと一緒に、福井市の六条地区を一斉ポスティングする。立派なお屋敷が多いのに、一同、感嘆する。

 

11月27日(土)曇り

鯖江市の本山誠照寺で行われた報恩講法要に出勤する。

 

11月26日(金)晴後曇り

福井市の深見町を回る。農業委員会による農地不正転用事件が起きた地域である。問題の土地は塀で囲まれ、数台の重機が放置されていた。公文書偽造の疑いで逮捕された農業委員の方については、近所から「真面目な人なのに気の毒です」という声が聞かれた。

深見町には7月の福井豪雨のつめ跡が残っている。陶芸家の作業所に床上浸水して、まだ、仕事が手につかない状況だった。また、お御堂が全壊してなくなってしまっているお寺もあった。どうしても被害の大きい地域ばかりに目が行きがちだが、災害にはきめ細かな対応が必要だと感じた。

 

11月25日(木)快晴

福井市の東郷中島町、円成寺町、下東郷町を回る。快晴かつ心地よい暖かさで歩いているのが楽しい。こんな日は足取りも軽くどんどん進む。

夜、ハーモニーホールで開かれたコンサートに出かける。岩城裕之さんの指揮でアンサンブル金沢によるベートーベンの「皇帝」と「英雄」を楽しむ。

 

11月24日(水)曇り後晴

福井市の脇三ヶ町と南山町を回る。美山町寄りの一乗谷に隣接する地域である。脇三ヶ町を歩いていると、ランジャ酒という古びた看板がかかったお屋敷にぶつかった。

お店にもなっている玄関口に出てきた女性に「ランジャ酒というのは何ですか?」と聞いたら、「私は高校2年生のときの同級生ですよ」と言われて面食らった。そう言われれば昔の面影が残る青木信子さんだった。

ランジャ酒というのは蘭麝酒と書き、朝倉氏一門が健康増進と氏族繁栄のために愛用した薬用酒で四百数十年にわたって青木家が作り続けているものだそうだ。「そんな話は初めて聞きました」と言うと、「宣伝は一切しておりません」とのことだった。

「ちょうど、紅葉がきれいなので庭を見ますか」とお庭を案内してくださった。樹齢400年以上もあるけやきなどの大木が歴史を感じさせた。朝倉氏についてはこれまで書物や遺跡を通してしか知らなかったが、青木さんの話を聞いて朝倉氏の存在をあらためて実感した。

 

11月23日(火)快晴

福井市の本願寺派別院(通称、西別院)で開かれた中央仏教学院の本部派遣講師による勉強会に出席する。宗教を学ぶのは、自分の生老病死をいかに克服するかという私個人の問題であり、宗教の学び方には、知識として頭で理解する学解(がくげ)と、自分にふさわしい有縁の行によって学ぶ学行(がくぎょう)があるのだという。幸いというか、残念ながらというべきか、50に近くなると生老病死の四苦が実感として感じられるようになるので、このことはよく分かる。ただ、学行によって生老病死を克服できるようになるのがいつになるかは分からない。

 

11月22日(月)晴

福井市の毘沙門地区を回る。東郷地区に隣接する足羽川に近い地域である。お昼時に東郷米で握ったお寿司を売り出して有名になったという毘沙門寿司に行った。

「東郷米だそうですね」と声をかけたら、「東郷米というより、100%自家生産のコシヒカリです」とオーナーの堀江富夫さんが仰っていた。コシヒカリは水分が多いので、わざわざ1年寝かして使うそうだ。

回転寿司や出前寿司に押されて、昔ながらのお寿司屋さんの経営は大変である。スーパーでもパック詰めのお寿司を手軽に買える。さば寿司の人気に目をつけて、2、3年前からさばの棒寿司を売り出したところ、これが当たって最近では主力商品に成長しているとのことだった。

世の中の変化にさらされない業種はない。何とか持ちこたえているところは、アヒルの水かきのような水面下の必死の努力があるのだと感心する。

 

11月21日(日)雨

高気圧が張り出してきているのに、どういうわけか、ほとんど雨の一日だった。しかし日曜日に雨が降るのもいい。かえってゆっくり自宅で過ごせるというものだ。

TVで男子ゴルフと女子ゴルフが放映されていたので、調べものをしながら観戦。男子ゴルフでは、最近不調と伝えられるタイガー・ウッズが日本で初優勝。女子ゴルフではまだ10代の宮里藍が5勝目をあげた。スーパースターが活躍するのを見るのは楽しい。

夜には久しぶりにビデオを観る。ダイアン・キートンがジャック・ニコルソンとキアヌ・リーブズとの三角関係に陥るという「恋愛適齢期」。"Something's Gotta Give"という原題は何のことかよく分からないが、「恋愛適齢期」という邦題は「いくつになっても恋愛適齢期」と取れてぴったり来る。

 

11月20日(土)晴

大野市の文化会館で開かれた「第九演奏会」に行く。出演する支持者の方から、「ぜひ、聴きに来てほしい」と頼まれていたもの。大野市出身の斉藤一郎さんが指揮し、関西フィルハーモニー管弦楽団が演奏した。合唱に参加された方は100人以上もいたようだ。久しぶりに生のオーケストラと合唱を聞いて気分が高揚する。

 

11月19日(金)曇り後晴

福井市の栃泉地区を回る。栃泉地区では現在、土地改良事業が行われている。土地改良事業というのは、要するに、大型の農機が入りやすいように複数の田んぼを一つの田んぼにする耕地整理のことである。こうした土地改良事業に毎年、約1兆円のお金が使われている。

ところが、土地改良事業が行われている栃泉地区と地続きの深見地区で、現在、新聞を賑わせている農業委員会の農地不正転用事件が起きたのである。毎年、農地を作るために多額の税金が使われている一方で、その農地が次々に宅地や商業用地に転用されている。

家の真ん前で土地改良事業が行われているお宅の方は、「私らもおかしいと思っているんですが、私らの思いとは別のところで世の中が動いているのでどうしようもないですわ」と仰っていた。

 

11月18日(木)雨

福井市の栃泉地区を回る。午前中は何とかもっていた天気が、お昼ごろからぽつぽつ雨が降り始め、午後には本格的な雨になった。

ここ数日間で急速に寒くなってきている。雪囲いや雪吊りなど冬支度を済ませたお宅も増えてきている。歩きながら、冬の到来を実感している。

冬でも快晴が当たり前の太平洋側からお嫁に来た人などは、どんよりした空が広がるこの季節になると、「気が滅入ってくる」という。

ところが、福井県で生まれ育った僕は、雨がだんだんみぞれになり、いつしか真っ白な雪が降ってくるというこの季節が好きである。

なぜかとその理由を考えてみると、寒くなるにつれて家族の団欒が増えるなど、身心の暖かさが寒さとセットになっているからであろう。

そう考えると、身心の暖かさを奪われた台風23号や新潟中越地震の被災者の方には、冬の寒さがいっそうこたえるはずと同情を禁じえない。寒さには、寒さに打ち克つ暖かさが必要である。

 

11月17日(水)曇り後晴

福井市の栃泉地区を回る。お昼時になって、水曜日が食堂の定休日だったことに気づき、先週、お世話になったよろずやに行って再びカップ麺を食べた。

ところで、新潟中越地震の被害額が3兆円程度になるそうだ。福井豪雨の被害額が2000億円程度と言われているので、その15倍の被害になる。泉田知事が、「中越大地震」と繰り返し述べているのもうなずける。

軒先で出会った女性とちょうどその話になり、「災害が続くということは、日本の国がだんだん貧しくなることだと思っています」と仰るのを聞いて、「なるほど、その通りだ」と思った。

 

11月16日(火)曇り時々雨

福井市小安地区で残っている部分を回る。途中で雨が降り出して軒先でどうしたものか思案していたら、道ですれ違った今村暉櫻さんがわざわざ戻ってこられて傘を貸してくださった。有難うございます。

ところで、11月1日から運転中に手で持って携帯電話を使うのが全面的に禁止されたが、僕も周囲の人に習ってホームセンターでスピーカー付きのイヤホンを買ってきた。色々なタイプがあって迷ったが、耳かけ式でイヤホンから小さなマイクが口元に突き出ているタイプにした。

早速使ってみると、これがなかなか使い心地が良い。電話を受けた相手の感想も、まったく違和感がなくこれまでよりも良く聞こえるとのことだった。新しい法規制が新しい商品の開発とマーケットを生む好例と感心する。

 

11月15日(月)雨

昨日から福井新聞で連載されている「核燃サイクルの暗闘」(上中下)が面白い。核燃サイクル路線の見直しを訴えながら、結局、現行政策の維持を決定した原子力委員会の舞台裏を検証している。

特に、興味深いのは、国のエネルギー政策を担当している経済産業省が、国策とされてきたサイクル政策に反対している点である。原発行政の最前線に立つ同省の官僚は、「もんじゅの事故以来、省内ではサイクルに対する疑念が確実に広がり続けてきた。安全性、経済性、あらゆる面からみて、問題がある現実を多くの国民に知ってもらいたい」「原発は時代遅れ。電力自由化で競争を進め、各社の経営体力を弱体化させ、原発から撤退させるのが経産省の本音だ」という。

こうした経済産業省の反対にもかかわらず、現行政策の維持が決定されたのは、電力業界の後押しを受けた自民党議員の激しい圧力があったからだ。一方、サイクル路線の矛盾を追及すべき立場の民主党は、電力総連の支持を受けている議員もいるため、統一見解すら出せずにいる。

「政治の不作為」の中で、結果的に国民に負担を転嫁する政策が進められようとしている。間違っていることが分かっていても、誰も責任を取りたくない。「赤信号。みんなで渡れば怖くない」という日本の政治の実態がよく分かる。

 

11月14日(日)曇り

東郷地区と隣接している小安地区を回る。日曜日は在宅されている方が多いので、色々な方とお会いできて楽しい。「応援しています」と励まされると、次のお宅に向かう足も軽くなる。

夜、東郷公民館で「茶飲み座談会」を開く。東郷公民館の壁に貼ってある東郷地区の地図を見ていたら、病院の数が多いのに驚く。美山町には医院が一つだけ、清水町には診療所があるだけなのに、東郷地区には幾つも病院がある。東郷村が足羽郡の中心だったことが良く分かる。

美山町、越廼村、清水町の方たちと比べると、福井市の方たちは市町村合併に対する関心は薄い。吸収合併される側と吸収合併する側との違いなのであろう。「茶飲み座談会」では、市町村合併についての話題はあまり出ず、高齢化社会に向けた街づくりのあり方について話題が集中した。

 

11月13日(土)晴

福井市の東郷地区を歩いていると、最近できたばかりで住宅地図にも載っていない真新しい団地にぶつかった。いかにも若いカップルが住んでいそうな現代風のデザインの家が並んでいる。一軒ごとに異なる家のたたずまいに、新しい世代の登場を感じる。

夜、大野市の旧六呂師小学校で開かれた恒例の「山の幸を祝う会」に参加。主催者の前田裕一さんの料理の腕前にはいつものことながら感心させられる。六呂師高原に来ると、山の幸のおいしさもさることながら、他所では見られない星の美しさに息を呑む。夜空を仰ぎながら、家路につく。

 

11月12日(金)雨

雨のため「てくてく巡業」をお休みして、自宅で原稿を書く。

 

11月11日(木)曇りのち雨

福井市の東郷地区を回っていると、「福井市東足羽連絡所」という役所があった。足羽郡足羽町が福井市と合併したときに、残されたものだそうだ。住民票や印鑑登録証明の取得など、福井市役所の市民課で行っている行政サービスはほとんど受けられるとのことだった。

こうした行政上の便宜だけでなく、東郷地区には福井市との合併前の村としての共同体的色彩が強く残っている。昔ながらの食堂が3つあって、東郷名物の鳥足の味を競っており、それぞれ地元の根強い常連のお客さんがいる。

行政の広域化と住民自治の狭域化という市町村合併の二律背反的な2つの課題を見事に解決している地域のように見受けられるが、福井市との合併についての住民の皆さんの評価はまだ直接お伺いしていない。今度の日曜日の夜に予定されている「茶飲み座談会」でぜひお聞きしたいと思っている。

 

11月10日(水)晴

「てくてく巡業」を再開。福井市の東郷地区を歩く。11月とは思えない陽気だった。お昼時になって、食堂に入ろうとしたら、どこも定休日。近くのよろずやに入り、お湯を沸かしてもらってカップ麺を食べた。

新築中の家の前で立ち話をされている方たちに声をかけると、皆さん、池田出身の方だった。東郷地区には池田から出てきた人が多いとのことであった。

東郷地区には団地が2つある。さらに、もう1つ造成予定とのことで、そのための測量をしている人にもお会いした。周辺部から福井市に人口が流出する際に、出身地に近い福井市郊外の地域が受け皿になるというパターンがあるようだ。

 

11月9日(火)晴

このところ、快晴続きで気持ちがいい。東京から帰省している高校時代の友人と武生市に行った。蔵の辻でお茶を飲んでいたら、時々、数人のグループが見学に来ていた。喫茶店のご主人によれば、お昼休み時にはもっと賑わうそうだ。蔵の辻の正面には、高齢者用の集合マンションが建てられていた。少しずつだが、武生市の街が変わりつつある。武生市の蔵の辻周辺は、街づくりのモデル・ケースとして全国的に注目され始めている。地域の経済が潤うような賑わいをぜひ取り戻して欲しい。

 

11月8日(月)晴

山本雅俊副知事が「不登校児は不良品」発言について「説明不足だった」と記者会見で謝罪した。県PTA連合会の桧原敏隆会長は「保護者や関係者に公式に謝罪があったということで納得している」としており、これで政治的には発言をめぐる騒ぎは一応収拾に向かうだろう。

しかし、山本副知事の発言の真意が受け入れられたということではない。山本副知事には気の毒だが、「用意された挨拶を読まずに自分の思いを申し上げた」とか「(不登校問題も)分析や類型化して手を打っていくことが大切」と「真意」を説明すればするほど、保護者や関係者の方は「やはり、そう思っているんだな」という印象を強めたであろう。

山本副知事の発言を聞いていると、「なるほど、製造業の経営者はこういう発想をするんだな」と思う。恐らく、山本副知事は、「製造業と教育は違います」とさんざん抗議されても、ピンと来ていないのではないかと思う。

命を相手にしている教育は、製造業よりもむしろ農業に近い。製造業では「製品を作る」という感覚だが、農業では「作物が育つのを待つ」という感覚である。製造業では工場の製造環境を一定に保つことができても、農業では天候を自在に操ることは不可能である。トヨタは一年に何百万台もの車を作るが、日本民族が有史以来コメを作った回数は2000回ほどである。

保護者や関係者の方にしてみれば、子供たちの個性や教育環境は千差万別で、そう簡単に「分析や類型化して」片付く問題ではないという深い悩みがある。山本副知事から欲しかったのは、「説明不足だった」という言い訳よりも、「教育について認識不足だった」という率直な謝罪だったのであろう。

しかし、敢えて憶測すれば、山本副知事は前回の失敗に懲りて、今回の謝罪は事務方が用意した原稿を読み上げただけなのかも知れない。山本副知事ご自身は、今回の事件で教育についての認識を改められたことと思いたい。

 

11月7日(日)晴

後援会の方と一緒に福井市東郷地区を一斉ポスティングする。東郷は一面、田園地帯だが、中心部のメインストリートには川が流れる美しい地域である。川沿いのベンチでくつろいでいる子供連れの若いカップルに声をかけたら、「川で泳いでいる鯉を見にきたら、福井豪雨で流されてしまったようです」と仰っていた。一斉ポスティングの後、トックリ軒で名物のひね鳥を食べながら皆で昼食を取る。

 

11月6日(土)晴

檀家の方が鯖江の実家にお寺参りに来る。お勤めを済ませてようやく一段落ついた。

 

11月5日(金)晴

鈴木宗男元議員の収賄事件で有罪の実刑判決が出た。政治通は誰しも、こんな事件は氷山の一角だと思っている。田中角栄的手法で一時代を画した政治家の政治生命が絶たれようとしているが、田中角栄的口利き政治は果たしてこれで終わるのだろうか。

 

11月4日(木)曇り

アメリカ大統領選挙及び上下両院議員選挙での共和党の勝利が明らかになった。選挙後の各種評論家の解説を聞いていて、共和党の勝因はかなり分かってきた。

まず、徹底的なリベラル攻撃が功を奏した。1960年代にはプラス・イメージだったリベラルという言葉は、リベラルな政策が相次いで失敗する中で、1970年代以降マイナス・イメージの言葉になってしまった。「ケリー上院議員はリベラルだ」という共和党のテレビ広告の効果がかなりあったようだ。

また、家族愛、宗教心、愛国心というアメリカの伝統的価値観を徹底的に訴えたのも効果があった。日本だったら「心では飯は食えない」と反論されそうなものだが、様々な社会実験の果てに、道徳的価値が果たす役割の大きさが見直されているアメリカでは説得力がある。

しかし、こうした戦略は1970年代以降の共和党の基本戦略であり、こうした分かりきった戦略に負けた民主党の敗因により大きな注目が集まっている。

最大の疑問は、こうした共和党戦略に圧勝したクリントン・ゴア政権の中道路線はどうなってしまったのかということである。過去、アメリカの政治の動向は、少し時間を置いて、世界各国に広がってきた。今回の民主党の敗因分析と早急な戦略立て直しが求められる。

 

11月3日(水)晴のち雨

ブッシュ大統領が再選された。オハイオ州の勝敗をめぐって4年前と同じような事態が再現されるかと思ったが、ケリー候補が敗北を認めた。

日本政府にとっては、ブッシュ政権の方がやりやすい。小泉首相がブッシュ大統領と個人的信頼関係を築き上げただけでなく、伝統的に共和党政権の方が安全保障を重視する傾向がある。

日本が米国のイラク政策を全面的に支持していることに恩義を感じて、以前だったら日米経済摩擦の火種となっていた米国産牛肉の輸入禁止や米国内での日本車のシェア拡大をブッシュ政権は敢えて日米間の政治問題にしてこなかった。

ところが、労働組合を大きな支持基盤とする民主党は、労働組合を意識して日本叩きを演じやすい。安全保障面における日本の役割も過小評価しがちである。ケリー候補が当選していたら、日米間がギクシャクする恐れはあった。

したがって、ブッシュ大統領の再選は日本にとって喜ぶべきことなのだが、果たして世界にとってはどうかと素直に喜べない。自らの力を過信して、自国の価値観を他国に押しつけるブッシュ政権の姿勢には多くの国が違和感を持っている。複雑な気持ちである。

 

11月2日(火)晴のち雨

午前中、武生市で檀家の方のお葬式を勤める。午後、南条町の清水のご実家にお伺いして、初七日の法事。夜には、集落の方が集まってお座を行う。お座というのは、お葬式の夜、集落で行う二番目のお葬式のようなものである。集落のすべての家の代表の方が集まる。一昨日から今日にかけての3日間、僧侶として時間を過ごした。家族の死という非日常的で、かつ、自らの生を問い直す瞬間に立ち会うのは、とても難しい仕事で、自らの非力と修行不足を痛感する。同時に、家族をなくしたときは、人があたたかくなる瞬間でもあり、そうしたふれあいを持てるのはとても有難いことだと感じた。

 

11月1日(月)雨

早いもので11月に入ってしまった。今年も残すところ、後2ヶ月となった。夜、檀家の方のお通夜を勤める。


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