2月  
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2月28日(月)曇り

福井駅前の生活倉庫一階の「えきまえKOOCAN]で展示されている「まち暮らしのカタチ アイデアコンペ」応募作品展を見てきた。

コンペ主催者が「コモン」と呼ぶ公共空間を持つ居住空間のコンペである。ビジュアル部門とエッセイ部門の2つがある。コンペの主催者は福井駅前居住研究会と呼ばれるグループで、実態は福井大学の建築建設工学科と(株)加藤ビルの共同である。

子供たちからプロの建築家まで様々な応募作品があった。「こんな駅前になったら楽しいだろうな」と胸がわくわくするようなアイデアが沢山ある。残念なのは、僕以外には誰も見学者がいないことであった。3月5日に行われる最終審査でどの作品が一等賞に選ばれるか楽しみだ。

 

2月27日(日)曇り時々雪

福井市の駅ビルが二階の物販と三階のホテルで最後の営業を行い、閉店した。1952年に建設されてから52年の歴史を閉じることになる。

駅ビルが閉店することになったのは、今年4月からJRの新しい駅舎がオープンするからである。当然、JRか行政による何らかの補償があるのだろうと思っていたら、ほとんど何もないと聞いてびっくりした。

縣昭義支配人によれば、駅ビルは1952年に国鉄と民間が資本を出し合い建てられたものの、その後、民間側が自分の持分を国鉄に寄付したため、駅ビル側には何の権利も残っていないとのことだった。

通常、街の再開発には複雑な権利関係の調整が必要である。今回の駅ビルに関してはその調整があまり必要でない分、再開発に有利だったわけで、寄付を呼びかけた当時の福井市長である熊谷太三郎氏に先見の明があったとも言える。しかし、何の補償もなく職を失う駅ビルの従業員の方の気持ちを考えると複雑な気持ちになる。従業員の方の再就職活動が順調に進むことを祈りたい。

 

2月26日(土)雪

敦賀市の中池見湿地のラムサール条約登録について考える福井弁護士会主催(日本弁護士連合会、中部弁護士連合会共催)のシンポジウムがプラザ萬象で開かれた。

中池見湿地については、LNG基地を建設する予定で同湿地を取得した大阪ガスがエネルギー情勢の変化と反対運動の高まりでLNG基地の建設を中止。同湿地を敦賀市に寄付することになった。これを受けて、現在、敦賀市長の諮問機関である中池見湿地検討協議会で同湿地の利用方法について議論が進められている。

中池見湿地がラムサール条約登録湿地となるためには自然公園としての指定を受けることが必要だが、敦賀市の検討協議会が都市公園として指定する方針を示していることから、中池見関係者や環境問題の専門家から「敦賀市は一体何を考えているのか」という声が上がっていた。

今回のシンポジウムでは、「世界的な自然遺産である中池見湿地物を、物を造ることを想定している都市公園に指定するのは適当ではない」として、検討協議会の方針に強い疑問が出された。ちなみに、弁護士会が環境問題に関心を持ち積極的に発言するのは、「豊かな自然環境は基本的人権」という信念に基づくものであり、僕自身も福井弁護士会の会員であること、そして本シンポジウムの主催者の一人であることを誇らしく感じた。

 

2月25日(金)曇り時々雪

経済同友会主催の講演会で、「日本経済 復活から持続へ」と題した日経ビジネス編集長の原田亮介さんのお話を伺う。

原田さんによれば、現在の日本経済は「もはやバブル後ではない」という。バブル後ではないというのは、バブル後経済の特徴である3つの過剰、すなわち、(1)負債の過剰、(2)雇用の過剰、(3)設備の過剰の調整がようやく完了したという意味である。

それどころか、現在の日本経済は、(1)投資先のない余剰資金、(2)人材不足、(3)設備不足による素材インフレという現象が生じており、「焼け跡経済」が終焉して新しい経済が生まれつつある状況だという。

今後、新しい日本型経営モデルを構築する必要があるが、それはもはやグローバルスタンダードではない。少なくとも、バブル後を脱した民間セクターの足かせとならないように、郵政民営化よりさらに踏み込んだ公的セクターの改革が必要という結論であった。結局、「日本の政治はもっとしっかりしろ」ということである。

 

2月24日(木)曇り時々雨

中小企業家同友会の青年部の集まりで、社会保険労務士の立神幹二さんのお話を伺った。中小企業の労使関係のあり方についてだったが、参加者と立神さんの質疑応答を聞いているうちに、現在の雇用状況と労働法の法体系とのギャップが鮮明になってきた。

現在の雇用状況は、おおまかにいって、(1)封建時代さながらの徒弟制度、(2)労使対立を前提としているが安定的な労使関係、(3)大競争時代の中で流動化した雇用関係、(4)知識社会の新しい雇用関係に分けられる。

一方、労働法の法体系は工業社会モデルを前提としたおり、上の図式でいえば(2)の労使関係を想定している。ところが、地方の雇用状況は、長引く不況の中で、(1)は横ばい、(2)が激減し、(3)が急増している。結果的に、労働基準局や立神さんのところには様々な雇用問題が持ち込まれているらしい。

時代の流れとしては、工業社会から知識社会への移行が着々と進んでいる。現在、日本経済新聞で連載中のドラッカーの「私の履歴書」を読んでも、根本的な問題意識として知識社会の中での知識労働者のあり方を模索している。労使関係というよりも、これからの社会の中で雇用をいかに位置づけていくかが過渡期の大きな課題であると痛感した。

 

2月23日(水)曇り

ニッポン放送がフジテレビに新株予約権を与えると発表した。新株予約権とは新しく発行する株式を取得する権利である。

新株を発行するのならば、既存の株主すべてに取得の機会を与えるべきである。ライブドアなど他の株主を排除して、フジテレビだけに取得の機会を与えるのは他の株主の権利を侵害することになる。

株式をまだ株式市場に上場していない企業ならば、親戚だけに新株を配るのも許されるだろうが、ニッポン放送のように株式を上場している企業が特定の株主だけ優遇するのは筋が通らない。ライブドアが差し止め請求するのは当然である。

フジサンケイグループがやっていることは、ゲームに負けそうなので、途中でゲームのルールを変更するようなものだ。こんなことが罷り通るようならば、危なっかしくて日本ではビジネスができなくなる。全世界が今回の司法判断に注目している。

 

2月21日(火)曇り時々雪

やはり、春の雪。昨日、降った雪がかなり減った。事務所がある問屋団地の企業にご挨拶に伺う。

 

2月21日(月)雪後曇り

朝、起きたら雪。もう降らないだろうとたかをくくっていたので驚く。事務所の駐車場の除雪作業に汗を流した。

今年度の福井県の当初予算案が発表された。目を引くのは3億円の「新幹線債」の発行である。北陸新幹線福井駅部整備事業に充てるための「住民参加型ミニ市場公募債」を県内自治体で初めて発行するものだという。

これまで県債や市町村債などの地方債の引き受け手はもっぱら郵便貯金や年金資金を運用する財政投融資だったが、最近になって一般投資家向けにも発行されるようになった。

資金の使い道を明確にして資金を調達するのは財政の規律を取り戻すことになるので賛成である。もっとも、「新幹線債」の返済資金は新幹線の料金収入から出てくるわけではない。いずれ、県の税収から返済することになるので、最終的には県民負担になる。将来的には、もう一歩踏み込んで、返済資金を新幹線の料金収入から捻り出すプロジェクトファイナンス型の「新幹線債」も検討してもらいたいものだ。

 

2月20日(日)曇り時々雪

後援会の皆さんと一緒に福井市内を一斉ポスティングする。雨男の本領を発揮して、それまで何とかもっていた天気が雪になった。雨男もすっかり定着した感がある。ポスティング後、事務所で皆さんと一緒に昼食を取る。

 

2月19日(土)雨

福井市議会の一期生6人による新会派「志政会」による第1回市民公聴会に出席する。第1部が、福井県出身で現在、北九州市の再開発部長をされている梅田勝也さんの講演。第2部が市民公聴会だった。

梅田さんによれば、福井市の中心市街地が空洞化したのは、全国でも例を見ない超郊外化が進んだことに加えて、戦災、震災後に早く街をつくりすぎたために身動きが取れなかったためであるという。

今後の福井市のあり方は福井市民の皆さんが決めることだが、「街のつくり直し」という他の都市では未経験の領域に踏み込むことになるとのことだった。

続けて行われた第2部の市民公聴会では参加者から様々な意見が出された。なかでも、今年度から行われる福井市北部の区画整理事業について多くの質問が集中した。来週から始まる福井市議会の大きな争点になりそうな模様だ。

 

2月18日(金)曇り後雨

ライブドアの堀江貴文社長とフジテレビがニッポン放送の株式取得をめぐってもめている。森前首相や麻生総務相までもが、「金で何でもできると思うのはいかがなものか」とコメントしているのがおかしい。

上場されている株式を買って何がおかしいのか。株式を買った人間が経営に口出しして何がおかしいのか。堀江社長の行動、そして、彼の行動が招く政財界の反発は、日本の政治も資本主義も本質的に自由でないことを明らかにしてくれる。

株式会社のオーナーはあくまで株主であって、経営者でない。経営者は株主に会社の経営を負託されているに過ぎない。同様に、日本のオーナーは国民であって、政治家でない。政治家は国民に国家の経営を負託されているのである。そして、株主や国民の支持を得るのは自由競争のはずである。

ところが、日本社会では経営者や政治家が何か勘違いしている。自分たちに挨拶がなく、株主や国民の支持を得ようとする行為はルール違反であるという。何という勘違い。何という傲慢さであろうか。資本主義や民主主義の基本は何か、もう一度、原理原則に戻って考える良い機会である。

 

2月17日(木)曇り

ソニー・エリクソンから待ちに待ったストレート・タイプの携帯電話が出た。宣伝チラシを見てすぐにドコモ・ショップに行ったら、もうすでに売り切れていた。発売後たったの一週間である。お店の人によると、「お客さんと同年代のビジネスマンの方に超人気です」とのことだ。それもそうだろう。今までなかったのが不思議である。僕のようなオジサン世代が欲しい携帯電話が満たすべき条件は決まっている。まず、パカパカ開けるタイプはいらない。わざわざ開けなければいけない分、面倒である。ストレート・タイプで十分だ。次に、iモードはあまり使わないので、液晶画面はそれほど大きくなくていい。カメラもなくて構わない。その代わりに、登録しなければいけない電話の件数がやたら多いので、できれば5000件ほど登録件数が欲しい。ついでに、スケジュール管理もできれば便利だ。この条件をすべて満たす携帯が欲しい。ボーダフォンにはあるが、残念ながら音声があまり良くない。AUにもお洒落なストレート・タイプがある。ドコモにないのは、一体どうなっているんだと怒っているところだった。ようやく、ソニー・エリクソンがこのマーケットに気がついてくれた。だが、最初の生産台数が少な過ぎる!今日、ドコモ・ショップに行って、早速、注文してきた。4万ポイント以上たまっているので、機種変更は無料とのことだった。早く、増産して欲しいものだ。

 

2月16日(水)曇り時々雨

久しぶりにアルファ土地の吉住幸則社長とお会いしたら、原告代表として3年前に破綻した石川銀行を相手取って訴訟中とのことで驚いた。

吉住さんたちは平成12年に行われた石川銀行の第三者割当増資に応じて株主になったとのことだ。増資後わずか8カ月後の破綻は、「株は自己責任の原則」と言われてもどうしても納得がいかないと訴訟に踏み切ったという。

吉住さんによれば、増資時にはすでに債務超過だったとのことで、増資の際の目論見書に記載事実の誤りがあれば、証券取引法上の責任を石川銀行に追及できることになる。吉住さんたちが買った株式は未公開で換金が容易ではなく、実質的には預金と同じで、預金と同じように保護されるべきだというのが吉住さんらの主張である。

アメリカではこうした訴訟は日常茶飯事だが、日本ではまだあまり例がない。銀行が破綻した場合に、預金者だけでなく株主も保護されるかどうかの珍しいケースである。日本の金融界の将来を左右する重要な判決となろう。

 

2月15日(火)晴

ワシントンホテルで開かれた経済同友会の「道州制を考える研究会」で、関西学院大学の小西砂千夫教授のお話を聴く。

小西教授によれば、道州制のパターンとしては、(1)単なる都道府県の合併、(2)都道府県の合併+国の地方支部局との統合、(3)いわゆる連邦制への移行の3つがあり、(1)はつまらず、(3)は憲法と抵触するのであり得ないという。

すると、(2)の都道府県の合併+国の地方支部局との統合が残ることになる。これはどういうことかというと、都道府県は「半分国で半分自治体」で良いということを意味し、都道府県の自治体化を目指す現在の流れに反するものになるが、小西教授はこれに賛成するとのことであった。

質疑応答の時間に、都道府県は「半分国で半分自治体」で良いという小西教授の論拠を聞いたところ、「市町村には権能差があっても良いが、都道府県に権能差があるのは良くない」という難解な答えで、あまり要領を得なかった。地方制度改革をめぐる議論が極めて「ディープ」(小西教授の言葉)なものであるのはよく分かった。

 

2月14日(月)曇り

大阪の小学校に包丁を持った17歳の少年が侵入し、3人を刺すという事件が飛び込んできた。男性教員一人は死亡、女性二人は重体だという。

事件・事故が起きたときの通常の対応パターンは、(1)真相究明、(2)責任追及、(3)再発防止であるが、少年犯罪の場合、真相究明は限りなく不透明で、責任追及も少年法の制約がある。したがって、再発防止は闇夜に向かって鉄砲を撃つようなものになってしまう。

当面は、学校の警備強化という対処療法に頼らざるを得ないにしても、学校とともに子供たちの心も閉鎖的になってしまわないかと心配だ。

結局は、どうしてそういう犯罪が起きるのかという社会的要因に目を向けざるを得ない。しかし、そうなると今度は因果関係の立証が困難である。万人が納得するこれだという正解は見つかりそうになく、手を変え、品を変え、試行錯誤を続けるしかない。

 

2月13日(日)曇り時々雪

南アフリカで開かれた初めての女子ゴルフ・ワールドカップで日本が優勝した。宮里藍と北田瑠衣のペアである。最後の16、17、18番ホールは息詰まる接戦で、固唾を飲んで見守っていた。17番ホールで北田がバーディパットを決めたときは、思わず「やった」と叫んだ。18番ホールではもう座ってみていられなくなった。宮里が少し長めのパーパットを決めたときに、もう一度「やった!」と叫ぶ。北田が優勝パットを沈めて、宮里と抱き合う姿には感動した。それにしても、宮里藍は恐るべきゴルファーである。高校生で初めてゴルフツアーで優勝してから一年余りで世界のトッププロに躍り出た。イチローに次いで世界で通用するスター選手の誕生だ。テレビを通してでも歴史的瞬間に立ち会うことができたのは幸せである。

 

2月12日(土)雪後曇り

昼、鯖江市の「釜蔵」で開かれた「春を呼ぶ懇親会」に出席する。全県から集まった高木ぶんどう後援会の同窓会である。懐かしい顔ぶれが一同に会し、賑やかで楽しい時間を過ごした。

夕方、鯖江市の誠照寺で開かれた「持法会」の会合に出席する。浄土真宗誠照寺派の使僧として布教活動する集まりである。父がお世話になった方々から父の思い出話を聞いていると父に見守られている気がする。

 

2月11日(金)雪

夜、春江町の支持者のお宅にお邪魔する。現在、春江町は市町村合併をめぐって大揺れである。お話を伺っていてもこの先どうなるのかというシナリオが一向に見えてこない。もっとも、政治現象は本来、人間関係の網の目という環境の中で行われるので、無数の意志と意図が葛藤を引き起こし、結末は予想できないものらしい。当面の関心事は、春江町を除く三町が来月末の合併特例法の期限内に先行合併の意思表示をするかどうかである。坂井郡の四町合併がどう展開していくか、目を離せない。

 

2月10日(木)曇り時々雨

北朝鮮が六カ国協議参加を無期限中断するとともに、初めて核兵器保有を公式に宣言した。二期目のブッシュ政権が国際協調路線に転換しているので、先制攻撃の危険性は少ないと踏んで、いつもの賭けに出たのかもしれない。北朝鮮の行動にはパターンがある。まず、人為的に「脅威」を作り出す。関係国に「脅威」が認知され、警戒感が高まったところで、脅威の軽減と引き換えに経済援助を引き出すというものだ。したがって、日本としては、まず、脅威を認知しないことが重要だ。小泉首相が「核」についての論評を避け、細田官房長官が「実態がどう進んでいるかは分からない」としているのは、北朝鮮の注文通りに「怖がらない」というメッセージを送っているのだろう。弱者の恫喝には、過剰反応しないことが大切だ。

 

2月9日(水)雨のち曇り

午後、東京から戻る。北朝鮮との注目のサッカー試合は、会食が入っていて観ることができなかった。会食が終わってから、自宅の下にある「オアシス」に立ち寄り、マスターから日本が辛うじて勝ったと聞く。

 

2月8日(火)曇り時々雨

夜、品川インターシティの中にある多摩大学ルネッサンスセンターで開かれた「地方自治体の知識創造」についての勉強会に参加する。知識創造についてコンサルティング活動を展開している友人の紺野登さんの呼びかけによるものである。札幌市役所でコールセンターを立ち上げた北川憲司さんのお話を伺う。コールセンターを立ち上げたことで、各担当課の担当官が持っていた知識やノウハウを共有できるようになり、電話のたらい回しがなくなっただけでなく、現場の各担当課も問い合わせの電話から解放されて、より専門的な業務に専念できるようになったという。「知」という切り口でかなりの行政改革ができるという印象を持った。

 

2月7日(月)晴後曇り

西川知事が「もんじゅ」改造を了解した。今年度内に改造工事に着手し、再来年の2007年に運転再開の予定だ。「もんじゅ」問題については、これまで何度も論じてきたので、ここでは繰り返さない。ただ、一点だけ言っておくと、最高裁の判決をなぜ待てなかったのかということである。

「もんじゅ」については、一昨年に名古屋高裁で無効判決が出ており、現在、最高裁の判断待ちの状況である。来月には最高裁で口頭弁論が開かれる。西川知事は「行政上の措置と司法の判断は必ずしも直結しない」として今回の了解に踏み切ったわけだが、行政上の措置に司法が待ったをかけているのが「もんじゅ」のケースである。三権分立の建前から言って、ここは最高裁の判決が出るまで行政側が自重するのが筋というものだろう。

いまの日本では、「勝てば官軍」「無理が通れば道理がひっこむ」が当たり前になってしまっている。今回の西川知事の判断は「行政は司法を無視しても構わない」というメッセージを送るもので、こうした風潮に追い討ちをかけるものだ。日本の民主主義、いや、日本の統治機構そのものが危機に瀕している。

 

2月6日(日)曇り時々雪

芦原市のパストラル青雲郭で開かれた(株)福岡の新年会に参加する。昨年の今頃は、厳しい経営状態に直面していたが、何とか山場を乗り切ったと語る福岡武幸社長の顔は自信に溢れていた。

 

2月5日(土)曇り時々雨

夜、後援会プロジェクト委員会の新年会に参加する。

 

2月4日(金)曇り時々雨

イエス・キリストの最期を描いた「パッション」を観る。俳優のメル・ギブソンが綿密な時代考証に基づき製作したもので、話されている言葉も当時使われていたヘブライ語だそうだ。ナザレのイエスは支配者のローマ提督でも、ユダヤ人のヘロド王でもなく、ユダヤ人の牧師と民衆によって裁かれ、十字架の刑に処せられる。観終わった後で聖書を取り出してみると、その通りだった。イエスの物語はいつの時代でも繰り返されている人間の悲劇を象徴的な形で語っているのだと気づかされる。

 

2月3日(木)曇り

日本経済新聞の2月の「私の履歴書」はピーター・ドラッカーである。経営学を発明したといわれるドラッカーの著述の仕方が面白い。第一稿は手書きで、第二稿は口述。第一稿と第二稿はほとんど捨てて、第三稿で全面的に書き直すという。流れるように頭に入るドラッカーの文章の秘訣はここにあったのかと感心する。しかし、とても真似できない。

 

2月2日(水)曇り時々雪

風邪が流行っているらしい。不思議なことに、周りで風邪を引いていないのは、僕だけになってしまった。心身ともに丈夫なことに感謝する。

 

2月1日(火)雪

今冬一番の大雪となった。雨か雪か、朝、布団の中でまどろみながら家の前の道路を通る車の音で分かる。今朝は、スノータイヤがかなでるゴトゴトした雪の音だった。子供の頃、雪が降った日は、人も車も通らず、何の音もしなかった。雪は生活にとってはなはだ迷惑だが、音のしない雪の日は非日常的で、いつも煩わされている日常的な心配事を忘れさせてくれる。雪が降る日がたまにあるのもいい。


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