スタッフ日記 2003年 10月

10月31日(金)

越廼村にて。
 25日から26日にかけて一泊で後援会有志の方と越廼村『海』旅館に行きました。途中で道を間違え日本海に沈む夕陽を見逃してしまいました。早く到着した方は大浴場から素敵な景色を満喫されたようです。漁火は見ることが出来ました。磯料理ではご主人自ら漁をされた新鮮な刺身や焼き物、揚げ物、鍋等、とても食べきれない程の美味と、更に差し入れの美味しい日本酒が銘柄多く、利き酒と称してついつい飲み過ぎ、夜更けか明け方か?多分午後3時頃だと思いますが、ダウンして眠りにつきました。
 久しぶりに皆さんとゆっくりと楽しく時には激論もあり、とても有意義な一晩でした。朝 潮騒の音で心地よく目覚め、入浴しすっきりして海岸を望むと砂浜には数十羽のカモメが羽を休めていましたが、朝食の時、『海』旅館のご主人から自然破壊の工事話しをお伺いし、残念でなりませんでした。越前海岸を守らなければ福井の損失です。
 お人柄の良いご主人と奥様が経営なさる『海』旅館には越前蟹が解禁になったらもう一度訪れてみたいと思います。
Mr. スミス
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10月23日(木)

「根っこ」の話し。
 昨日、ある経営者の方と(自然を愛し、草木の世話が好きな方で植林もされたこともあるそうです)ご一緒した時に「根っこ」の話しを伺いました。
 肥沃な土壌に育つ草木の根は、容易に栄養素を吸収できるので根の張り方が弱いのだが、茎や幹は早く太くなり、痩せた土壌に育つ草木の根は、栄養素を必死に取り込もうとする為に根が深く広く張っており、茎や幹は細いけれど少々の環境変化には耐える力があるとの事でした。
 矛盾や不毛なことが多い現代社会の中で、物質的な見かけの美しさや豊かさより、心の美しさや豊かさを求めて、芯の強い根を張って生きて行きたいものです。
Mr. スミス
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10月22日(水)

隣の地区に計画されている産廃処分場の書類を縦覧した。住民も町も反対しているけど、県と業者は何が何でも造りたいらしい。膨大な時間と手間をかけて、何度も書類を作り直して、申請し続けている。たしかに、どこかに必要となるものでは、ある。それが自分の住む近くだからという理由だけで反対するのはエゴだ、ということくらいわかっている。でもその場所が、集落の密集部分と隣り合わせだとしたら?そこまでの道路が、トラック1台で軒すれすれになるくらいの幅しかない通勤通学路だとしたら?周辺一帯のみならず、はるか遠くの市街地まで流れる川の水源地だとしたら?絶対安全な処分場なんて、ない。一度捨てはじめると、許容量を無視した投棄が始まらないともかぎらない。近くに住むから嫌という問題じゃなく、水源地としての影響の広域性と将来性を考えると、単純に「どこかに必要なものだから仕方ない」ではすまされない恐ろしさを感じている。
でも、だったらどうすればいいというんだ? と問われると、代わりのアイデアがあるわけでもなく、言葉に詰まってしまう。捨てるものが出ない社会になるといいのに。かなわない思いが、溜息に混じる。
ガーベラ
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10月21日(火)

アメリカで活躍する日本人スポーツマン。
 ワールドシリーズでの松井選手の勝利を呼び込むホームラン。松井選手は1年目の大リーグで当初苦労をしたが、気負わず自分のスタイルを貫くことと大リーグ流にバッティングフォームを改造したことが夢の一発になったと思われます。松井の前に大リーグに転身した日本人選手のチャレンジがあったことも重要な要因です。
 クライスラー・クラシックでの丸山選手の優勝(アメリカで3年連続)。故障を克服しての久しぶりの丸ちゃんスマイル。これも先輩の青木選手のハワイアンオープンでの日本人初優勝というスタートがあってのことだと思います。
 野球は大好き。28年前、秋が深まり紅葉の京都御所にあるグランドを駆け巡り草野球リーグ3位になった青春時代が懐かしい。ゴルフも大好き。左膝を痛めてから思うようなショットが打てなくなってコースに出る機会も随分減りましたが、ゴルフを始めた長男の手ほどきをしながら、最近は緑の空気を吸い込む健康的なプレーと風呂上りのビールを楽しみにしてます。
 スポーツの秋ですね。最近運動不足なのでジョギングでも始めようかと思ってます。
Mr. スミス
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10月16日(木)

「しばしも休まず・・・」は「森の鍛冶屋」です。ネットで調べてみると、テーオドーア・ミヒャエリスというドイツの作曲家(1831.3.15−1887.11.17)によって作曲されたそうです。「ハンブルクでオーケストラ団員。野外コンサート用の管弦楽小品作曲。「森の鍛冶屋」「トルコの巡邏兵」等で知られる」と書いてありました。認識していませんでしたが、これはクラッシックに分類されるのですね。時々JRで関西へ出掛けるのですが、朝の福井駅の5番ホームで列車を待つ間に一段高くなった向かい側のえち鉄のホームから聞こえてくるんですよ、「森の鍛冶屋」のメロディ。限りなくにこやかな表情を保ちながらも「さっさと仕事にかかれ!」みたいな・・・(笑)
Pea
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10月16日(木)

えちぜん鉄道にて。
 先日11日坂井郡の会合に参加する為、福井駅からあわら湯のまち駅まで17:40発のえちぜん鉄道に乗りました。切符を買おうとしたら、駅員さんから往復されますかと尋ねられ、往復しますと言うと、土日祝と年末年始(12/30〜1/3)使用可能の1日フリー切符800円をすすめられてこの切符を買いました。あわら湯のまちまで通常往復1300円の料金が500円もお得でした。
 やがて発車の合図で「しばしも休まず槌打つひびき」のメロディが流れ・・(この歌の題名が浮かばす気になってます・・)走り出しました。一両編成の車内には15名程の人が乗車しており、荷物棚の4ヶ所に液晶モニターが設置されており、どんな映像が流れるのかと期待しましたが、何も映りませんでした。電車はやがて西別院駅に到着すると、女性の駅員さんが丁寧に電車に向かっておじぎされました。出発のときも同様でした。他には見られないこの企業努力には敬服しました。田原町駅からは模擬試験の帰りらしい高校生3人とと若者数人が乗車しましたが、(都会に見られる傍若無人な態度もなく)マナーはとても良く感心しました。えちぜん鉄道は福井に通う学生さんにとって大事な交通機関だと思いました。
 車窓から見た風景では、雲間からもれる夕日の色と坂井平野の彼方に点在する町の灯りが綺麗でした。帰りは懇親会の後でほろ酔い気分で、心地よく福井駅に戻りました。
 昨日・今日と東京での所用を済ませ空路にて小松経由で福井に帰ります。高速の飛行機とえちぜん鉄道、乗り心地もスピードも違いますが、私たちにとってはどちらも重要な交通機関です。今度ゆっくり休みのとれる日に1日フリー切符で全線開通したえちぜん鉄道に乗りたいものです。
Mr.スミス
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10月8日(水)

 蕎麦の白い花。
先日5日に福井マラソンの交通規制を迂回し8号線を利用する為に三国町から福井市へ車を走らせている時、丸岡町に差し掛かったあたりで刈り取られた田圃に囲まれて蕎麦が栽培されており、一面白い花が咲いていました。そして昨日は南条町東谷で道路脇の小さな畑でも白い花を見かけました。直ぐ近くで見ると蕎麦のスプラウト(それほど濃い味ではないが結構美味しい)の茎の色が残っていました。白い花が実を結び、新蕎麦がとても楽しみな季節が近づいたことを感じました。信州の蕎麦もいいけど、福井の蕎麦はとても美味しい。おろし蕎麦の大根の辛味も絶妙です。今日のお昼は蕎麦にしようと思います。
Mr.スミス
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10月3日(金)

 間違ってもカンフー映画ではなさそうなのと、ある種「怖いもの見たさ」でもある、『マトリックス』CGチームが加わったという「あり得ない」アクションCGに興味があって、『英雄 -HIRO-』を観に行きました。と言っても、『マトリックス』はバーチャルな世界なのであり得なくても問題はないのですが(笑)。
 映画は、秦の大王(後の始皇帝)を狙っていた刺客3人を成敗したとして、地方役人が大王の謁見を賜るという設定で終始します。回想としてふんだんにある闘いのシーンでは、ロケ地の美しさ、撮影監督クリストファー・ドイルのこだわりとワダエミさんの衣装による色彩の映像美を十分に楽しめます。しかしそれにも増して、この夏浅田次郎さんの「蒼穹の昴」に嗚咽した私は、涙こそしませんでしたが、同じノリで心を打たれました。時や空間の隔たりを越え、そして個人的事情を越え、言葉を必要とせず通い合う「想い」が実にいい。エンドクレジットが流れる頃には静かな感動がじわじわと湧いてきます。「義」という言葉の意味を考えさられる、いい映画でした。
Pea

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